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芽吹きの輪

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オムロン リフレッシュ休暇で気づいた社会と自分自身とのつながり

父と子の脳裏に刻まれたカナダ滞在という原体験

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オムロン
エレクトロニクスコンポーネンツ
ビジネスカンパニー
企画室長
高橋正憲氏
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キャンピングカーで
カナディアンロッキーを一周

2人の子どもたちに成長の糧となる「原体験」をさせたい――。2005年7月、高橋正憲は長期リフレッシュ休暇を利用して、家族とともにカナダ・バンクーバーに1カ月間滞在した。

いつもと違う異国での暮らし。「子どもたちの記憶に原体験として刻まれ、成長する過程の大きな力になる」と期待した。自分自身、かつて駐在した米国や欧州での生活が大きな財産になったからだ。日本の常識が通用しない異国の地で、困惑しながらも生活と仕事を成り立たせた高橋。「苦労した分、心身ともに強くなれました」と思い返す。

だからこそ子どもたちには、現地の人と直接触れ合い、言葉や文化などの違いに戸惑うぐらいの経験を求めた。滞在前半は、日中にサマーキャンプ、夜は民宿のようなB&B(ベッド&ブレックファースト)方式の宿に寝泊り。後半はキャンピングカーを借り、キャンプ場を転々としながらカナディアンロッキーを一周した。

サマーキャンプや宿で、話す言葉も文化も違う人たちと遊び、食事をともにした子どもたち。キャンプ場では、自分たちで料理をつくり、汚水を処理するという日常とかけ離れた体験に目を輝かせた。「相手の慣習などを受け入れられる、大きな心を持った人に成長してもらいたい。非日常的な異国での生活から、そのことを感覚として身につけられたと思います」。

この経験は高橋の財産にもなった。家族や職場など、身近な人たちに一層気配りするようになったという。「長期リフレッシュ休暇を経て、コミュニケーション力に磨きがかかったと思う」と高橋は微笑む。子どもの成長を願って企画したカナダ滞在。高橋の脳裏にも新たな原体験が刻み込まれたようだ。

人々の笑顔が教えてくれた社会のために働くことの意味

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オムロン グループ戦略室
CSR推進部長
宮本武氏
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イスラエルで汗まみれになりながら
各家庭に食料を運ぶ

世界にはその日の食べ物にさえ困る人々がいる。海外駐在時の経験や、現地でボランティア活動に携わる友人などを通じて知った飢えに苦しむ人々の存在。宮本武は「自分にできることは何かないのか」と問い続けてきた。勤め人の立場では、直接現地で支援活動を行うのは難しい。せめてもの思いで寄付などの間接的なサポートをしてきた。そんな宮本に機会が訪れた。

2007年6月から3カ月、長期リフレッシュ休暇を取得。カンボジアでは、国際飢餓対策機構(FHI)の活動に協力し、農業支援事業を手伝った。イスラエルでは、BRIDGES FOR PEACE(BFP)の支援活動として、帰国間もないユダヤ人や生活困窮者のもとに食料を届ける仕事に従事。1カ月間の滞在だったが、民族や宗教上の対立のなかで、危険と隣り合わせの生活を強いられるイスラエルの現実を目の当たりにした。

「暮らしていくだけで苦しいはずなのに、私が食べ物を届けると貴重な飲み物を振る舞ってくれる人もいました。その人たちの笑顔に出会えただけでも私にとっては大きな収穫です」と振り返る。世界中から集まった若者とともに、各家庭に食料を配達する毎日。久しくなかった身体を酷使する作業は体力的にきつかったものの、満面の笑みで迎えてくれた人々によって“社会のために額に汗して働くこと”の意味を噛み締めることができた。

「これまでも誰かに喜んでもらいたいと思って働いてきましたが、自分にはこんなにも社会に役立つ力があるのかと、再認識できました」と話す宮本。社会のため、他人のため、そして自分自身のために――。「食料不足や貧困がさらに深刻な地域で役立つことができれば」と瞳を輝かせながら力強く語った。

新たな「気づき」から自律へのきっかけを

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オムロン 執行役員
経営資源革新本部 人財センタ長
茂木義三郎氏

オムロンは社員の個性と多様性を尊重し、「自らの意思で、自ら考え、自ら行動する」という自律する社員を支援し、活躍の場と働きがいを提供します。

その一環として「生涯設計プログラム」を設けています。人生の節目節目で立ち止まり、自分や社会を見つめ直すことで、新たな「気づき」があり、自律へのきっかけづくりとなることを期待しています。

「長期リフレッシュ休暇」は、最前線の最も多忙な管理職に普段できない方法で心と身体をリフレッシュしてもらう制度です。管理職昇格後6年目に3カ月の休暇をとらせるということで、1988年に導入した時は大きな反響をよびました。

以来20年、これまでに約1000名が取得。見知らぬ国に行って生活してみる、地域のボランティア活動に参加してみるといったさまざまなテーマで、新しい体験をすることにより、自分なりの新たな価値観を持つようになります。またその間、部下も仕事を任され、成長する機会となっています。

私は、社員一人ひとりが、ワーク(仕事)とライフ(生活)のバランスを大事にし、働きがいのある職場で、生きがいをもって、より豊かな人生を送って欲しいと望んでいます。新たな「気づき」が創造性を育み、さらなるチャレンジの原動力となって、自己実現を果たしている、そんな社員とともに、企業も成長できると信じています。

※オムロンはセンシング&コントロールをコア技術に、工場自動化用制御機器、通信・家電向け電子部品、健康医療機器、社会システム分野での製品やサービスを提供しています。

オムロンの生涯設計プログラム(概要)
プログラム 対象者 ねらい 休暇期間
マイフレッシュ 30歳 自己実現に向けた人生設計を考える 1週間
マイチャージ 35歳 2週間
マイリフレッシュ 40歳 1週間
長期リフレッシュ 管理職6年目 心・技・体のリフレッシュと新しい視野づくり 1~3カ月
マイビジョン 45歳 自己の強みを踏まえた人生設計を考える 4週間
マイライフ 53歳
(役員除く)
キャリアの棚卸しと人生設計のリニューアル 2週間
高橋正憲
オムロン エレクトロニクスコンポーネンツビジネスカンパニー 企画室長
宮本武
オムロン グループ戦略室 CSR推進部長
茂木義三郎
オムロン 執行役員 経営資源革新本部 人財センタ長

株式会社オムロン 「企業の社会的責任(CSR)について」
http://www.omron.co.jp/corporate/csr/

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