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日経経営人材活性化フォーラム~“経営人材”として、外部企業に転進してキャリアを拓く~「企業のグローバル展開に求められる経営人材の条件」

登壇者

<基調講演>
中塚 晃章氏(ジヤトコ代表取締役社長兼最高経営責任者)
<セッション>
岡 慎一郎氏(マクロミル執行役グローバルCHRO)
和田 千弘氏(グーグル日本法人戦略企画・営業開発部門日本代表)
波戸内 啓介氏(リクルートエグゼクティブエージェント代表取締役社長)
<ファシリテイター>
横田 浩一氏(慶應義塾大学特任教授、横田アソシエイツ代表取締役)

変革の時代の“経営人材”とは?

ジヤトコ代表取締役社長兼最高経営責任者 中塚晃章氏

ジヤトコ代表取締役社長兼最高経営責任者の中塚晃章氏は“経営人材”に不可欠な7つのポイントについて言及。

 開催にあたり、ファシリテイターの横田浩一氏(慶應義塾大学特任教授、横田アソシエイツ代表取締役)は「経営者や事業部長など“経営人材”を外部登用する企業が増えている。こうした“経営人材”に求められるものは何か考察したい」と述べた。

 続く基調講演では、「変革の時代の“経営人材”とは?」と題し、中塚晃章氏(ジヤトコ代表取締役社長兼最高経営責任者)が自身のキャリアを振り返りながら、「海外経験ほかこれまでの価値 観が変革するほどの“ガツン体験”がある」など“経営人材”に不可欠な7つのポイントについて言及した。また、自身の体験から「35歳から50歳の間は、成長が鈍化する魔の15年と呼ばれる。ここをどう過ごすかが肝だ」と語り、参加者の多くが頷いていた。

“経営人材”としての働き方

セッションパネラー 岡慎一郎氏、和田千弘氏、波戸内啓介氏の三者が登壇

企業経営の第一線で活躍する登壇者の経験談に、多くの聴衆が耳を傾けた。

 セッションでは、パネラーとして現在“経営人材”として企業経営の第一線で活躍している岡慎一郎氏(マクロミル執行役グローバルCHRO)、和田千弘氏(グーグル日本法人戦略企画・営業開発部門日本代表)、波戸内啓介氏(リクルートエグゼクティブエージェント代表取締役社長)の三者が登壇し、「“経営人材”としての働き方」を議論。エグゼクティブ人材の転職支援を手がける波戸内氏は、海外進出や事業継承問題が取り上げられるなか「日本における“経営人材”マーケットは急伸している。5~10年後にはかなりの市場規模になるだろう。企業規模を問わず“経営人材”は社会的に必要とされている存在だ」と“経営人材”の意義に触れ、“経営人材”の活躍の場が広がっていることを説明した。

マクロミル執行役グローバルCHRO 岡慎一郎氏

岡慎一郎氏(マクロミル執行役グローバルCHRO)は、「泥臭く、プライドを捨ててでも仕事に食らいついたことが、自己変革につながった」と語った。

 東芝で人事部に勤務していた岡氏は、米ユナイテッドテクノロジーズ社に勇んで転職したものの、自信を持っていた英語が通用しない、日本の商習慣がほとんど通用しないなどの現実に直面し、「血尿が出るほどのプレッシャーを受けたが、社員ひとりひとりと面談するなど泥臭い仕事が最後に生きてくる」とプライドを捨ててでも仕事に食らいつくことが重要と自身の“ガツン体験”が自己変革につながったことを強調。一方、和田氏は「“自分にしかできない仕事であるか”という観点から職場を選んできた」と述べた。大学卒業後、第一勧業銀行に入行し、財務に明るかった和田氏は、マッキンゼーで戦略コンサルタントを務めた後、当時ウィンタースポーツブームが去った後の抜本的なビジネスモデル改革が求められていたスポーツ用品小売のアルペングループに、経営全般を担う立場として参画し、改革を実行し、株式公開まで漕ぎ着けた経験がある。戦略と財務の豊富な知見を武器に、「自分にしか出せない価値を追求してきた結果、今の自分がある」と語った。

グーグル日本法人戦略企画・営業開発部門長分析統括責任者 和田千弘氏

「“自分にしかできない仕事であるか”という観点から職場を選んできた」と述べた、和田千弘氏(グーグル日本法人戦略企画・営業開発部門日本代表)。

“経営人材”に求められる資質、条件

 横田氏が“経営人材”に求められる資質、条件について質問すると、岡氏は「株主や社員などステークホルダーと対話しながら、最良のポイントを見つけて着地させるバランス感覚が求められている」と回答。一方の和田氏は、バランス感覚の重要性について賛同しつつも「リーダーは、実行力が重要。うまくいくと確信を持っていることは、たとえ周りに反対されても実行するくらいの度量がなくてはいけない」と語り、“経営人材”に求められる資質、条件は一様ではないと気づいた参加者も多かったようだ。

リクルートエグゼクティブエージェント代表取締役社長 波戸内啓介氏

波戸内啓介氏(リクルートエグゼクティブエージェント代表取締役社長)は、「企業規模を問わず“経営人材”は社会的に必要とされている存在だ」と経営人材の意義に触れた。

 最後に、参加者へのエールを聞かれ、岡氏は「ヘッドハンターから連絡が来ても舞い上がってはいけない。しばらく時間を置いて、再度オファーが来たら、とりあえず話を聞いてみるくらいの落ち着きが必要。懇願されて転職するくらいがちょうどいい」と持論を展開した。和田氏は「どんなキャリアでも学んだことは意味のあるもの。会社とか製品に親しみが持てて、自分にしかできないことがあれば積極的に飛び込んでほしい」と語った。波戸内氏は「転職するかどうかは別として、一年に一回程度はキャリアの棚卸しをしてほしい。そうすれば、何をしているときが一番楽しいのか、何ができるのか確認できるはずだ。それから、常にひとつ上の視点で仕事に取り組み、やりきることが大切。そうすれば、必然的に地力はついてくる」と“経営人材”として、外部企業に転進するために必要な心構えや行動について語った。