高校生へのメッセージ
カシオの腕時計はG-SHOCKがよく知られていますが、PRO TREK(プロトレック)と言う登山用の腕時計もあります。私はこのPRO TREKの商品開発を通じて、ヒマラヤの8,000m峰に代表される世界の頂に挑戦しています。今回の授業ではこのPRO TREKの開発における失敗と、それを乗り越えるために私が取り組んだことを紹介します。
私が高校生の頃は定期テストの度に、「大人はテストが無くていいなあ」と思っていました。しかし社会に出てみると毎日がチャレンジの連続で、まるで毎日がテストのような日々が続きます。だからこそ自分の興味や関心があることを仕事にすることが、挑戦し続ける原動力になるのです。
略歴:
東京都出身。1989年に神奈川県立海老名高校、1995年に玉川大学を卒業後、カシオ計算機に入社。時計統轄部 商品企画部に配属。G-SHOCKやPRO TREKなど様々な時計のUI設計を担当する。
2003年から、PRO TREKを中心としたセンサーウオッチのエンジンであるモジュールの企画を担当。8,000m峰を登るプロ登山家からのアドバイスを商品開発に活かすため、自らも本格的に登山を始める。現在は山岳ガイドの資格(登山ガイドステージII)を取得し、専門的な知識を商品開発に役立てている。